2013年3月5日火曜日

(1757)読了140冊目:「中国・ミャンマー国境地域の仏教実践」

   副題は「徳宏タイ族の上座仏教と地域社会」、ブックレット《アジアを学ぼう》24、小島敬裕著、2011年12月・風響社発行、66頁、800円+税。著者は京都大学アジア・アフリカ地域研究統合情報センター研究員(博士)。目次は、①「境域」空間をなす徳宏、②徳広の上座仏教の特徴、③ホ-ルーによる誦経実践の変容と継続、④実践の多様性 と続く学術書だ。中国徳宏州は雲南省西部にあり、ミャンマーと接しているため、住民は国境を自由に行き来している。ミャンマーをはじめとする東南アジア仏教社会における上座仏教は、戒律を厳守する「出家主義」だが、徳宏では出家者は極めて少なく、「在家主義」であり、出家僧侶の代わりにホールーといわれる在家の誦経専門家が儀礼に立ち会う。両者の違いを、著者は国家の統治体制の違い、その他によると指摘。

2 件のコメント:

  1. 中国内でも、「境域」空間では珍しい風習が残されているのですな。これからも、平和裡に存続されますように…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    上座仏教というと、普通、僧侶は出家しますが、この地区では在家の僧侶が儀礼に立ち会うという奇妙なしきたりがあるようです。今後10年、20年と経過すると、どう変化するのか楽しみです。

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