2013年3月3日日曜日

(1755)第3国定住 難民の事情か、役所の都合か

  3月3日の朝日(ザ・コラム欄・柴田記者)。タイ西部国境にあるメラキャンプ、ここには約5万人が住んでいる。昨年6月、スーチーさんが訪れ「皆さんが帰還できるよう努力する」と述べたことで期待が膨らむ。調査では住民の75%が帰国を希望している。日本政府は、メラから難民を日本に招く第三国定住を試行しており、10年、11年で計9家族45人が来日した。しかし12年はゼロ。米国は今年団体募集を終了するが、裏腹に日本は施行を2年間延長する。一方来日した20歳の母親は2歳の息子を連れてメラに帰る予定だ。また難民事業本部では、相談員3名の雇用をやめ混乱が広がった。取材を通じて継続すべきという確信には至らなかった。難民の事情よりも役所の都合を優先させていないか。理念の定まらぬ援助の押付けは時に多くの人を傷つける。

2 件のコメント:

  1. 母親が2歳の息子を連れて帰るとは、大へん悲惨な出来事ですな。
    難民のスーチーさんへの期待は絶大であると思うので、日本政府としては、スーチーさんとよく相談すべきではないのかしら?
    K.A.

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  2. K.A.さん
    折角夢を抱いて日本に来たのに、外務省サイドの誤った方針により、無念の帰国。残念です。スーチーさんも民主化には力があっても、少数民族問題にはあまり力を発揮していません。日本財団笹川氏に頑張ってもらいましょう。

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