2012年4月4日水曜日

(1422)社説:ミャンマー補選 民主化さらに加速を

  4月3日の朝日新聞の社説欄に標記の見出しを見つけた。ミャンマーの補選で、NLDが圧勝宣言をしたが、ただ改選数は国会の全議席の1割に及ばない。このため軍関係者が政権や議会で絶対多数を占める政治状況がすぐ変わることはない。しかし民主化の歯車が一つ回ったと評価できる。国民は軍事政権時代への反発を投票で示したとみるべきだ。いまこそ政権は、全議席を争う3年後の総選挙を民主化の総仕上げとすることを確認すべきだ。少数民族との和解や、残る政治犯の釈放はその前提だ。スーチーさんは、野党として体制内で変革を目指すことになる。具体的な成果を求められる立場となり、責任も重くなる。民主化を阻む最大の壁は軍政が制定した憲法だ。こんな憲法を改めて、初めて民主国家と認められる。経済支援の成果も注目。

2 件のコメント:

  1. 「少数民族との和解」は、ひょっとすると、スーチーさんによって実現できるかも知れませんな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    スーチーさんよりも、やはりテインセイン大統領でしょう。スーチーさんの父親アウンサン将軍は、独立の際、少数民族の自治を認めてしまったので、現在の内戦が続いています。それから、少数民族はビルマ族より、低い処遇を受けており、同等の自治は難しいと思います。(N)

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