2009年1月30日金曜日

(264)ビルマ国内紛争は西部にも

(2009年1月30日)
  ビルマ国内紛争といえば、従来はタイ国境に近い東部のカレン州などが目立ったが、最近のニュースによれば西部、すなわちインド・バングラディッシュ側のアラカン州やチン州での紛争が目に付く。アラカン州に住むロヒンギャ民族へのタイ海軍の暴行に対し、在日ビルマロヒンギャ協会は2月3日に在日タイ大使館と同ビルマ大使館に抗議行動を起すという。在日ビルマ人グループがどう反応するか注目される。また、ヒューマン・ライツ・ウオッチの1月28日の発表によれば、チン州住民へのビルマ軍による人権侵害(強制労働、拘束、拷問など)の実態を明らかにし、同時に反政府組織によるチン人住民への暴行、恐喝も指摘した。このためチン州住民はビルマを逃れ、インドのミゾラム州に不法入国したが、インド政府はビルマに強制送還している。たまたまチン州はネズミの大量発生で食糧危機に見舞われているという。

2 件のコメント:

  1. ビルマ少数民族問題は、想像以上に厄介で、かつ胸の痛む問題ですな。
    関係ある方々に、最善のご尽力をお願いいたします。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    ほぼ単一民族である日本人にはわかりませんが、世界各地で発生しているトラブルの多くは民族問題が原因ですね。日本が戦前領有していた朝鮮、台湾の人々の心情を考えればいいのかしら。(N)

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