2013年9月5日木曜日

(1940)ぶれない意志 形に (特派員メモ)

  タイ・ミャンマー国境地帯で活動を続ける医師、シンシア・マウンさん(53)に久しぶりにお会いした。ミャンマー・カレン族の彼女は、1988年の民主化運動弾圧を逃れて、タイ北西部のメソドにたどり着き、翌年小さな診療所を開いた。以来、難民や出稼ぎ労働者、国境を越えてくる患者を、無料で診察してきた。いま年間の患者数は約15万人に達する。日本政府が草の根無償資金協力900万円を決め、8月末、彼女はバンコクの日本大使館での調印式に出席。各国の官民支援で、診療所はやがて産科、小児科、内科、外科病棟を持つ総合病院に生まれ変わる。98年に初めて訪問した診療所は粗末な木造家屋、彼女は「薬も設備も足りない」と嘆いていた。新診療所の完成予想図を眺めながら、ぶれない意思と献身は、こうやって形になるものなのだと 心を打たれた。

2 件のコメント:

  1. 素晴らしい業績に、心から感動…。
    年間15万人の患者とは、驚異的。
    診療所は、いずれ公設にしなければ、経営が大へんでしょうな。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    診療所はタイ側にあるため、現在はタイの土地を借りている感じ、いずれミャンマーの土地で再建されると思います。世界各国から医師がボランティアで集まっており、今後の見通しがまだわかりません。

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