2013年9月10日火曜日

(1946)読了194冊目:「ミャンマーの国と民」

  副題は「日緬比較村落社会論の試み」。著者は高橋昭雄(アジア経済研究所・東大教授)。2012年11月・明石書店発行、198頁、1700円+税。目次は以下の通り。①ミャンマーの風土と農業、②ミャンマーの村と村人たち、③私的村落経験から見た日本とミャンマー、④日本の村・ミャンマーの村。著者はミャンマー研究者として、と同時に、日本の農村で生まれ育った専業農家の長男という二つの顔を持つ。通訳なしに直接ミャンマー語で大勢の村民と語り合った。著者がミャンマーの村々を徘徊しながら、見たこと、聞いたこと、感じたことを整理し、著者が育ってきた日本の農村と比較しながら、ミャンマーの農村の実像に迫った。ミャンマーの村では、国家の閉鎖的体質とは異なり、家も村も外部に開かれている。日本でも個人が自由に独立した家や村を創造しては。

2 件のコメント:

  1. 実体験での比較だから、両者の長所・短所がよく分るでしょうな。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    ミャンマーの農家は訪問者をそれなりに歓待してくれるという。見習うべきところは見習ったらよい。

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