2008年11月7日金曜日

(180)宗教とビルマ

(2008年11月7日)
  このブログ(161)で紹介したサヤガドボエは仏教儀式であり、感銘を受けた。私たちの周辺のビルマ人のなかには、毎朝仏に祈る人が多く、無信仰の私は彼らを尊敬せざるを得ない。一方、少数民族の人たち、特にカレン、カチン、チンなどの人たちはキリスト教信者が多い。ある統計によると、仏教89%、キリスト教5%、イスラム教4%、その他となっている。仏教のみ政府が保護しており、事実上の国教といえる。ビルマの民主化の問題は、軍政対民主化グループという構図の他、軍政対少数民族、軍政対宗教という構図も見逃せない。最近難民申請者の中でキリスト教信者が多いのもその一つの現れであろう。従来軍人は、僧侶(仏教)を尊敬していたが、昨年9月のサフラン革命で、この僧侶たちが迫害されている生々しい映像が流れた。結局、僧侶をはじめすべての人の上に軍人がいるという構図に変わっている。

2 件のコメント:

  1. 全く、軍事政権は早く失脚して欲しいですな。
    ところで、北朝鮮の人々は、相変わらず悲惨な生活をしているかしら?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    最貧国といわれサイクロン禍もあったが、ビルマはコメや食用油がとれ、食生活はまあまあ。北朝鮮だって中国が支援しており、まあまあではないかな。日本だって河川敷の青テントなんかあるよね。(N)

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