2012年11月22日木曜日

(1654)天声人語欄 米大統領とスーチー氏

  11月21日の朝日新聞天声人語欄。ミャンマーの諺に「水牛のそばで竪琴を奏でる」というのがある。親身な忠告にも聞く耳を持たない、困った頑迷さを言う。軍事独裁下のミャンマーは頑迷が徹底していた。例えば2年前、自宅軟禁の続くスーチー氏が65歳を迎えた。誕生日を前にオバマ大統領は解放を求めたが、応じる気配は全くなかった。それが今この変わりようである。市民は民主化へのお墨付きと受け取ったことだろう。しかし、スーチー氏は訪問を尚早とも案じたそうだ。「変革の最も困難な時期は成功が見えてきた時で、蜃気楼に惑わされないよう、十分気を付けなければいけない」と釘を刺す。現実の政治に手を染めれば、民主化の象徴のような純粋さを保つのが難しい局面もあろう。内外に対して「スーチー」という存在であり続けねばならない苦労を思う。

2 件のコメント:

  1. スーチーさんの立場は、なかなか難しいんですな。
    大へん利口な彼女のことだから、結果的に最善の方法を
    選択するのでしょう。
    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    いまはスーチーさんが一人で頑張っている感じだけれども、彼女の代弁者が増えないと、彼女も疲れてしまう。彼女はいま67歳だから、あと数年で力は衰えるだろう。ここ数年は「代弁者育成」にも力を注いでほしい。(N)

    返信削除