2008年12月3日水曜日

(206)タイ騒乱とビルマの民主化

(2008年12月3日)
  最近、タイの政治が揺れに揺れ、とうとうタイ憲法裁判所がタクシン派のソムチャイ首相率いる最大与党など3つの党の解党と、各党幹部の公民権停止処分を命じたという。この結果、連日ニュースを賑わしていた反タクシン派勢力(PAD)による国際空港の占拠も終結した。しかし両派の対立は今後さらに深刻化し、タイは無政府状態の危機が続きそうだ。ASEANはEUを真似て、2015年にはASEAN共同体を実現する計画であり、今月バンコクでそのための首脳会議を開く予定だったが、今回の騒乱で結局来年に延期された。ASEANの優等生がこの状態であり、フィリピンやマレーシアも政情不安が続いている。私はビルマが将来民主化国家となり、世界最貧国から脱皮するには、ASEAN共同体の実現が大切であると思う。しかし、そのリーダーであるタイの政治がこの調子ではますます遠のくものと懸念する。

2 件のコメント:

  1. わが国の立場からも、タイ国の政情が一刻も早く安定して欲しいですな。
    ところで、先日紹介された「牛久入管収容所問題を考える会」への入会手続きを、本日とりました。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    タイやインドの騒乱を知ると、世界中が平和になることは難しいのかしらと思ってしまいます。しかし、日本のタロー対イチローのような茶碗の中の争いもイヤですね。

    「牛久入管収容所問題を考える会」に入会された由、嬉しいことです。 (N)

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