2012年7月14日土曜日

(1523)在留管理制度スタート 自治体で差が

  7月9日から新制度がスタートしたが、地方自治体にはあまり徹底してないようだ。群馬県の場合(毎日新聞7月10日)、伊勢崎市はこれまで不法滞在でも所持できた外国人登録証を持っている人を対象に、母子手帳の交付や予防接種を行ってきたが、今後はサービス提供は困難という。高崎市でも、今後は何もなければ受けられないとしている。一方共同通信社(7月14日)も不法滞在者はサービスの対象外と誤解している自治体が少なくないという。市民団体が行った調査では、住民登録がなければ不可とする回答が46%に達している。このままでは市町村窓口で、不当なサービス拒否が起こるのは避けられないと悲観的に述べていた。最近私の周辺でも、入管から予備調査の書類が送られているようだが、その取扱いに戸惑うミャンマー人の声が聞こえてくる。

2012年7月13日金曜日

(1522)ミャンマー進出追い風

  7月13日の朝日は、表題の見出しのほか、「米の投資解禁で懸念減」と報じた。米企業によるミャンマーへの投資が、11日原則として解禁された。有望市場を巡る競争が激しさを増す一方、ミャンマーが米政府のお墨付きを得たことで、日本企業もビジネスがしやすくなる利点がある。2011年度末における国別の直接投資残高は、中国202億ドル(50%)、タイ104億ドル(26%)、韓国(29億ドル(7%)、英国19億ドル(5%)。米企業としてはコカコーラやGEが進出を検討しており、米欧企業が参入すれば、競争は一気に激しくなる。日本企業としては、ローソンや、NTTデータなど進出を狙う企業にとっては脅威だが、米国に気兼ねせずにビジネスができる利点は大きい。ただ、まだ法整備が不十分であり、進出に躊躇してる企業も多い。法整備が急務だ!

2012年7月12日木曜日

(1521)スーチー氏 議員活動本格化

  7月10日の朝日には、標記見出しのもと写真入りで紹介されていた。ミャンマーの野党NLDのアウンサンスーチー党首が、9日国会審議に初めて出席し、議員活動を本格的に開始した。この日は議場での発言はなく、他の議員の質疑や法案に関する説明に耳を傾けていた。国会内の記者団に「国のために全力を尽くしたい」と語った。スーチー氏はNLDが圧勝した4月の国会補欠選挙で下院議員に当選、5月に国会で宣誓して議員に就任したが、会期最終日だったため、今国会が実質的な議員活動開始となる(以上)。私はこの紙面を見て、何かそぐわない感じを覚えた。野党議員はまだごく少数、多数与党である軍人やUSDP議員に囲まれて、どこまで意見が通るのだろうか。一歩前進と言えばその通りだが、NLDが過半数を占める迄には長い時間が必要だ。

2012年7月11日水曜日

(1520)在留管理国に一元化 無資格者の人権配慮課題

  7月9日の朝日新聞夕刊は、改正入管法が施行された旨報じた。60年続いた自治体発行の外国人登録証明書が廃止され、国が発行する「在留カード」に切り替える。国が情報を一元的に管理することで、不法滞在者を減らす狙いがある。一方で在留資格のない外国人が、人権上の配慮で認められてきた教育や医療から排除されかねないとの懸念も指摘されている(以上概要)。私は3年前、この制度が国会で審議された時、難民申請中の仮放免者(不法滞在者)が、見えなくなる法律には反対である旨、国会の民主党議員室を回り訴えた。しかし結局は民主党議員は役に立たないことを理解できた。入管は不法滞在者の一掃を図るが、難民申請者は母国に帰国できない。難民申請してから3年以上経過しても、入管から連絡のない人が多い、就労不可のままだ。

2012年7月10日火曜日

(1519)読了111冊目:「ビルマの風鐸」

  副題は「日赤従軍看護婦が見たビルマ最後の日」、「太平洋戦争深発掘」、著者は福田哲子(元日赤ビルマ従軍看護婦広島班婦長)、1996年11月・叢文社発行、271頁、1800円。この本は、「重傷は捨てて逃げよとの命令を聞きつつ背負いき足なき兵と」という短歌に始まる。第1部は和歌山日赤救護班、第2部は同広島班の苦難の退却の様子をまとめ上げたドキュメントである。一班は二〇人の看護婦から編成されている。医療設備がなく、武器もなく、食料もない状態での逃避行であり、かつ、制空権が完全に英軍側に奪われ、連日のような空爆、そして豪雨との戦いでもあった。現地で終戦を迎え、英軍の施設で手厚い介護を受けた状況も明らかに描かれている。また現地ビルマ人が親日的であったことにも救われる。今の若い女性たちに読ませたい一冊。

2012年7月9日月曜日

(1518)ミャンマー 音楽も解放

  7月7日の朝日夕刊に、 「ミャンマー音楽も解放」、「国立交響楽団復活コンサート」、「指揮者の福村さん指導」との見出しが並んでいた。軍事政権の権力争いから、対外活動の休止に追い込まれていたミャンマー国立交響楽団が、今月復活公演を計画している。指導するのは日本人指揮者の福村芳一さん(66)、「名実ともに国を代表するオーケストラに育てたい」と意気込む。交響楽団の設立は、2001年9月、軍政の実力者キンニュン第一書記が発案、主導し演奏会などを開いていた。だが3年後にキンニュン氏が失脚し、自宅軟禁されて以来、公的活動はできなくなり、存在自体がタブー視された。今年1月、政治犯の多数釈放に合わせキンニュン氏の軟禁も解除、福村さん指導のもと、交響楽団の活動も再開された。7月13日にはヤンゴンで演奏会が開かれる。

2012年7月8日日曜日

(1517)在日ビルマ・ロヒンギャ協会からのデモの案内

  ビルマ市民フォーラム経由でBRAJ(在日ビルマ・ロヒンギャ協会)より、明日、デモ開催の案内が流れた。「アラカン州でのあらゆる衝突をやめ、避難民を守れ」という趣旨で、概要は以下の通り。日時:2012年7月9日、①13時~14時半、在日ビルマ大使館前、②15時~16時 国連大学前。5月28日にアラカン州で、アラカン族の少女がムスリムの少年3人に暴行、殺害されたことをきっかけに、アラカン州各地で襲撃や放火、殺人などが起きている。テインセイン大統領は、6月10日に非常事態宣言を出した。ビルマ政府は6月24日の時点で、死者78人、負傷者87人と発表、多くの住民は恐怖と飢えに苦しんでいる。要望は、①即時の衝突の停止、②国連調査団の受け入れ、③避難民への支援(以上)。在日ロヒンギャグループによる抗議行動は珍しい。