2009年5月2日土曜日

(356)サイクロン災害から1年

(2009年5月2日)
  今朝の朝日新聞によると、昨年のきょうはビルマ南西部がサイクロン「ナルギス」の直撃を受け、死者、行方不明者14万人という甚大な被害が生じた日という。被災地では、住民の多くが今も生計の手段を奪われたままで、食糧や飲み水も援助に頼っている。生活基盤の立て直しが急務だが、元の生活を取り戻すには、まだかなりの時間がかかるとの見方が強い。ピヤボン地区では未だに青、オレンジ、白などのシートで覆われた家が目に付く。国際援助団体の人は「援助に頼らず自活できるようになるには少なくとも3年はかかる」という。国連は「国際社会による復興支援は必要額の3分の2にとどまっており、今後3年でさらに678億円が必要」としている。被害発生の際、一部の友好国以外からの人的援助を拒否した例があり、現在でも軍事政権が被災地の復興に主導的な役割を発揮していないとの批判も多い。悲しい国だ。

6 件のコメント:

  1. あれから1年。去年のゴールデンウィーク中にニュースを聞いて回りの友人たちが心配してくださったことを思い出します。

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  2. もう1年が経ちますか。早いものですな。
    それにしても軍事政権の判断力の欠如、悪政、暴挙等は、改めて記憶されるべきですな。
    K.A.

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  3. 戦車ツマさん
    きのうの朝のテレビ(NHK?)で1分ぐらい、サイクロン災害の今を報じていました。アジア有数の米の産地であるデルタ地帯は、その後も堤防の修復が進まずカニが多量に発生しその駆除に農民が大変、日本からは人道支援しか出来ず、政治体制が復興を妨げていると報じていました。(N)

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  4. k.a.さん
    軍事政権は困窮被災者救済を真っ先に考えるべきなのに、何を考えているんですかね。日本には、安倍、福田という首相が余っているので、タンシュエの代わりに働いたらどうかな。(N)

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  5. もう一年、早いものですね。
    その前年の秋のデモ騒ぎから半年、中国の四川大震災とあわせて大きな話題になりましたね。
    周りの人たちが心配してくれたり寄付をくださったりと、ありがたみを感じたときでもありました。

    読売新聞にも関連記事が掲載されていました。
    四川でも事後処理には問題がないわけではないようです、今朝の朝刊では、立派な家屋を建てたが肝心の住民はそこでは家畜も飼えず困っている云々。
    しかし、いまだにビニールシート暮らしの人々が大勢いる…のよりはマシといったらおかしいでしょうか?

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  6. stさん
    中国の場合は重機が入って復興が早いようですが、ビルマの場合は、重機がないみたい。
    あってもネピドー建設に使われてしまう?
    国の力の差というものを感じますね。こんどサイクロンが来たら同じような災害が生じてしまう? 怖い国です。

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