2017年3月9日木曜日

(3228)ミャンマー軍政が「成功」したこと @ネピドー②

 前号に続く。30分のインタビューで、シュエマン氏の回答はいずれも具体的でなかった。大統領を目指したシュエマン氏は、ライバルのテインセイン氏と対抗する上で、国民の人気を集めるスーチー氏を取り込もうとした、というのが大方の見方だ。ところで比較的はっきりと答えたのが「軍政はなぜ変化を望んだのか」という質問だ。その問いに対し「軍政は成功した。成功したからこそNLDが政権を取れたんだ。軍は一定の権力を維持しつつ、治安維持と国防を除く行政権・立法権をNLDに「混乱なく」移譲するという出口戦略に「成功した」と元軍政№3が考えていることは明確だ。しかし憲法が制定される前年の07年、大きな反政府デモが盛り上がり日本人ジャーナリストを含む多くの死傷者が出ている。スーチー氏側は憲法改正を公約に掲げている。変革の正念場はこれからだ。

2 件のコメント:

  1. シュエマン氏、スーチーさんの味方になってくれないかなぁ。
    K.A.

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  2. K,A.さん
    シュエマン氏は、当然のことながらミャンマー政府側(テインセイン派)から疎外されているようです。これ以上スーチー氏の味方にはなれないのでは。

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