2013年6月27日木曜日

(1870)読了172冊目:「いのちの森の人びと」

  副題は「アジア・北ビルマの山里にて」、吉田敏浩著(フリージャーナリスト)、2001年3月・理論社発行、Ⅰ65頁、1500円税。目次は、第1章:初穂狩りと稲の魂、第2章:森と焼畑の恵みに生かされて、第3章:呼べば応える二人の歌声、第4章:遥かな時をさかのぼる祭、第5章:精霊は森からの使者、第6章:狩人たちと手長猿、第7章:死者が行く山の中のあの世、第8章:自然の大いなるめぐみ。著者はカチン州の北部山地に1年間滞在して村々を歩き、森の恵みを受けて生きる人びとと触れ合い、一緒に暮らした。カチンの住人から、囲炉裏端でむかし話を聞き、みんなで焼畑に出かけ、豊作を祈る祭、あるいは結婚式、お葬式にも参加。そのとき見聞したこと、体験したことをまとめている。子供でも読めるやさしい文体であり、24頁ものカラー写真も嬉しい。

2 件のコメント:

  1. 懐かしいお話しですな。いい面を残しながら、近代化してほしい…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    小学高学年から中学低学年向きの作品。
    人間はこのような段階を経てゆっくりと近代化していくのですね。

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