2010年9月21日火曜日

(862)ロヒンギャー族 世にも不思議な物語①

(2010年9月21日)
  ビルマ人と話していて、全く話が通じない話題がある。ビルマのロヒンギャー族の話だ。日本人はビルマの少数民族と解釈してる人が多いが、ビルマ人はバングラデシュからの難民であり、ビルマ人ではないと言い張る。数年前、ロヒンギャー族の歴史的背景を説明する講演会があったが、その講演が始まると同時に聴衆のビルマ人が一斉に会場から出てしまったことがある。最近でもロヒンギャーの話題を出すと顔を背けるビルマ人が多い。ロヒンギャー族はビルマ西部のアラカン地方、及び国境を接してその隣のバングラデシュのベンガル地方に多く住み、人口は百万前後といわれ、宗教は全員イスラム教。両国政府ともロヒンギャー族は自国民ではなく不法移民として差別、虐待している。在日ビルマ人の多くは日本に来て初めて彼らの存在を知ったようだ。軍政と在日ビルマ難民の言い分が一致してる珍しい事例だ。

2 件のコメント:

  1. なるほど、宗教も絡んでおり、なかなか難しい問題ですな。
    国連での対応は、どうなっているのかな…?
    K.A.

    返信削除
  2. k.a.さん
    k.a.さんのご指摘の通り、宗教(しかもイスラム)が絡んでおり、おまけに国連には中国、ソ連が入っているため、動きが取れないでしょう。(N)

    返信削除