副題は「日本大使が見た親日国」、山口洋一著、1999年8月・勁草書房発行、357頁、2800円+税。第1章:ミャンマー情勢の虚像と実像、第2章:日本とミャンマー、第3章:ミャンマーの人たちとその生活、第4章:パンガの恋の物語、第5章:諺が語るミャンマー。著者は1995年から98年まで駐ミャンマー大使。この書籍の前半では、日本・欧米のマスコミが、軍事政権を悪玉とし、スーチー氏を善玉とする論調に激しく異議を唱えている。当時、軍事政権もやむを得ない事情があったことに対して、どのマスコミも触れていない旨を延々と説明している。また、88年の騒乱は、「民主化運動」ではないと断じている。後半では、ミャンマー人の国民性に触れ、特に小説「血の絆」の裏話(パンガの恋の物語)は面白い。最後に、ミャンマーの諺を数多く取り上げ、解説している。
2013年7月1日月曜日
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軍事政権側の弁明も、今一度、耳を傾ける必要があるのかもしれませんな。
返信削除K.A.
K.A.さん
返信削除軍事政権は、諸外国からいろいろ言われながらも、憲法をつくり、総選挙を実施し、
その結果を基に民主化に大きく舵を切ったことは、成果といえば成果といえるかもしれません。
今後、現政権がどう進むのかが問題でしょう。