(2008年12月30日)
いま私は書棚から取り出した1冊の本を読んでいる。表題は「飲むお茶、食べるお茶」、副題に「ミャンマー紅茶物語」とある。著者は紅茶研究科の磯淵猛氏、2001年7月、株式会社PARCOより出版、223頁、定価1680円。ビルマを訪問した方は、コンデンスミルクをたっぷり入れて甘い紅茶を低い椅子に腰掛けて飲む風景を見たことと思う。その紅茶の工場を作ったのがポニー氏、しかしその工場は軍に接収されてしまった。ポニー氏の娘が東京の新大久保にあるビルマ料理店「ヤッタナー」の女主人イーミンさん。著者がイーミンさんの案内でビルマシャン州の茶畑や紅茶工場を見学したときのエピソードを綴ったのがこの本である。単に紅茶の話だけではなく食べるお茶の話も続く。「ラペットゥ」はビルマ人の国民食であり、お茶請けとして頻繁に出てくる家庭食、同じアジア人としてもまことに珍しい食文化といえよう。
成程、食べるお茶があるんですか?
返信削除面白いですな。
ところで、日本のお茶漬けは、食べるお茶の一種と言えないのかしら?
K.A.
k.a.さんビルマの食べられるお茶は、1・2年発酵させたものでたぶんビルマ独自のものでしょう。お茶漬けは食べるお茶? 発想は面白いですが、なんとも言えませんねえ。(N)
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