2008年10月29日水曜日

(171)ビルマ人も人生いろいろ

(2008年10月29日)
  私が接するビルマ人には、礼儀正しく真面目な人が多い。努力して日本語能力試験の1級~4級に合格した人、「西田先生お元気ですか」と安否を気遣ってくれる人、ボランティアで翻訳、通訳をしてくれる人、サイクロン被災者救援のために奔走する人、老いた両親への仕送りを続けている人など、皆立派な人ばかりである。このような人たちは、自助努力で日本人社会に融け込むことができ、安心して見ていられる。しかし、私が在日ビルマ難民を助ける活動を続けていると、日本の社会について行けない人も目につきだした。酒におぼれる人、仕事をさぼる人、保証人に迷惑を掛ける人、家庭内暴力にはしる人など、意志の弱い社会的弱者の存在も知るようになってきた。勿論私たちはこれらの社会的弱者も助けなければならないが、正直な所経験も不足しており、時に躊躇してしまうこともある。もどかしさを感じながら。

4 件のコメント:

  1. どこの国でもそうかもしれませんが、ビルマも例外ではないですよね。
    ビルマ人は、輝くような微笑と、親切さと人懐っこさが際立って見えるので、いっそう、くずれていってしまう人の存在が見えにくいし、にわかには信じがたかったです。

    私もまだまだ、不可解な事があります…。

    西田先生も、ビルマ人のことでご不明な点がありましたら、身近な信頼できるビルマ人に、「ここはどうなのビルマ人?」と、質問なさってみては…

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  2. STさん
    確かにそうですよね。私もいろいろビルマ人に聞いていますが、だいたい手厳しいご意見が返ってきます。でも、軍事政権による精神的迫害、入管での長期拘束による精神的プレッシャー、家族との別離による孤独感、夢を描けない暮らしによる挫折感など、気の毒な環境も気になります。(N)

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  3. 人生いろいろ、人さまざま。
    でも、ビルマ難民救済は、U MINGALARさんにとって天命であり、ライフワークとして益々のご尽力の程を!!
    K.A.

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  4. k.a.さん
    「ライフワーク」という言葉は、うすうす感じていましたが、「天命」という言葉は頭の中に全くありませんでしたので、今うろたえています。当面は身の丈にあった(少々長いが)範囲で続けようかと思ってます。(N)

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