張仁仲著・楊逸舟訳、1980年11月・共栄書房発行、305頁、1400円。著者は国民党の機関紙「中央日報」から特派員として中国軍と共に北ビルマやインドに赴き、日中両軍の戦況を取材して同紙に記事を掲載していた。当然のことながら、中国の若い兵士は勇敢に戦い、日本軍を蹴散らして進んだという。ちょうど日本の大本営発表を裏返した内容であり、面白い。日本軍から逃亡し進んで捕虜となった将校の様子や、遺棄した兵器、弾薬、食糧などは莫大な量であったことなども紹介している。北ビルマを通る援蒋ルートの重要性は、日本軍同様中国軍も十分認識していたようだ。中国軍だけでなく、英・インド軍、米軍との連携もうまくいっていた。中国軍から見たビルマ戦線の紹介文は珍しい。なお本書は付録として「美麗島事件と蒋政権の拷問十八手」も併載。
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これは、大へん面白そう…。 機会があれば読んでみたい。
返信削除K.A.
K.A.さん
返信削除当時の大本営発表を思い出し、面白かったです。