(2009年3月1日)
今朝の読売新聞によると、タイ国ホアヒンで開催されているASEAN首脳会議の初日(28日)、会議に先立って行われた加盟10カ国首脳と域内市民団体代表による会合で、ビルマ軍事政権のテインセイン首相とカンボジアのフンセン首相が、両国の市民団体代表との同席を嫌って出席拒否の方針を通告したため、市民団体代表が締め出される事態になった。ビルマ軍政とフンセン政権が圧力をかけ、主催国のタイ政府が屈した格好だ。ビルマ市民団体代表は在タイの女権活動家のキンオマルさん。ASEANは近年「市民本位の共同体作り」を強調しており、今回の首脳会議では域内の人権状況の改善に向け「ASEAN人権機関」の設立構想を前進させる方針を掲げていたが、早くも挫折した感じ。ビルマだけでなく、カンボジアも同調した点は、EUを見習ったアセアン共同体作りが難航しそうだ。日本政府はもっと動いたら。
域内市民団体代表も団結して、会合ボイコットを表明するぐらいの気構えが欲しいですな。
返信削除K.A.
k.a.さん
返信削除タイ国の例で分かるようにアセアン諸国はまだ成熟した政治が行われておらず、他国のことまでかまっていられないのが実情では。
市民代表と同席するなら会議に出席しないと他国の首脳が言えば、何も言えなくなるのも仕方ないか。
しかしアセアン会議をボイコットするのもまずいなあ。(N)