(2009年1月10日)
昨日の朝日夕刊に「難民も派遣切り、ミャンマー人 帰れぬ母国 公的支援も不足」との見出し、その内容は、母国の政治弾圧から逃れて日本にきたビルマ人を景気の冷え込みが直撃している。クーデターによる軍の政権掌握から20年が経過、日本では居住許可を得る難民認定の壁も厚く、辛い冬の生活を余儀なくされているというもの。この記事では群馬県東部の工場で派遣社員として働いていたが、派遣会社からもう仕事はないと派遣切りされたビルマ人、及び難民申請中のビルマ人の苦悩が記されており、在日ビルマ市民労働組合のティンウインさんも登場している。ビルマ人たちは、「公的支援を十分にするか、就労を正式に認めてほしい」と訴えている。記事によれば、難民申請の結論が出るには平均で545日とあり、その間の就労不可は、普通に考えてもひどい話である。政府は、この機会に考え直してほしい。
色々と理由はあるのだけれど、この際、改めて「当局の担当官は、相手の立場に立って、より一層親身に対応して欲しい」ということですな。
返信削除改善されることを祈ります。
K.A.
k.a.さん
返信削除実はこの問題、ビルマ人の中には憤然と怒っている人がたくさんいます。というのは、群馬県に多くいるビルマ人(と称する人たち)は、実はロヒンジャー民族で、ビルマ人とは違うといいます。ビルマ政府はバングラディッシュ人であり、バングラディッシュ政府はビルマ人だと言って両国とも認めていません。ロヒンジャー人は国を持たない民族といわれ、トルコやイランなどにいるクルド人と同じ立場です。単一民族国家?は気が楽ですね。(N)