2013年4月20日土曜日
(1803)読了146冊目:「自由」
アウンサンスーチー著、マイケル・アリス編、ヤンソン由実子訳、副題は「自ら綴った祖国愛の記録」、1991年12月・集英社発行、422頁、2000円。この本はスーチー氏のノーベル平和賞受賞が決定したのち、スーチー氏の夫でありながら別離を強いられていた米ハーバード大学客員教授のマイケルアリス氏が編集したもの。スーチー氏が自ら書き、語りかけたものを、第1部(私が受け継いだもの)と、第2部(私はなぜ戦っているのか)に、他の人が寄せてくれた文章を、第3部(アウンサンスーチーを支えるもの)に収録してある。発行前年の1990年の総選挙で、NLDが議席の4分の3を獲得したにもかかわらず、軍は頑として政権の座を譲らず、反対分子を捕え居座り続けている。本書はそのような時期に発行され、「自由」や「民主主義」の大切さを訴え続けた。
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逆境の中での著述、強固な信念がなければ書けませんな。
返信削除今更ながら、軍事政権は悪魔そのものであったと痛感…。
K.A.
K.A.さん
返信削除その通りと思います。この本は約20年前の発行ですが、いま読んでも頭にジンとくるものがあります。