2012年4月21日土曜日

(1439)読了99冊目:「トングー・ロード」

  副題は「ビルマ賠償工事の五年間」、伊藤博一著、1963年・岩波書店発行(岩波新書)、203頁、130円。著者は日本工営(株)の土木技師、日本の賠償第1号と言われるバルーチャン水力発電所の建設に当たり、事前に大型機器を輸送できる道路(トングー・ロイコー間の路)建設に携わった際の体験談である。工事監督に当った日本人ははじめ4人、途中から著者一人となったが、4年余も現地で頑張り、ミャンマー人労働者と力を合わせて、標高2000メートル級の山間部を切り開き、約220キロのトングーロードを完成させた。この後水力発電施設の工事が順調に進行。バルーチャン水力発電所は、ミャンマーの民主化の進展に合わせて、現在日本のODAで修理を進めようとしている最中であり、たまたまこの時期に、この書籍に出会え夢中になって読んだ。

2 件のコメント:

  1. 「トングー・ロードの完成」とは、立派でかつ、壮大な事業でしたな。
    これからの発電所修理工事についても、万事順調に進みますように!
    K.A.

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  2. K.A.さん
    ODAでバルーチャンの修復工事をするようですが、早くも環境問題で、工事延期の機運も出ています。こういう問題は、日本政府も熟知しているはずなので、環境問題を配慮した工事になるでしょう。(N)

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