2009年4月20日月曜日

(344)ミャンマー人の上陸拒否増加

(2009年4月20日)
  法務省入国管理局編の「国際人流」263号によれば、平成20年にわが国への上陸を拒否した外国人は総計7188人で前年比、31%減。1位が韓国で2428人、2位が中国の723人、3位がスリランカの592人、以下、台湾、フィリピン、トルコ、インドと続き、8位がミャンマーの157人。なお、9位はナイジェリアの157人、10位はアメリカの126人。上陸拒否の理由を見ると、入国目的に疑義あり(主に不法就労)、有効な査証不所持、上陸拒否期間内、偽造旅券など。ミャンマーの場合の上陸拒否は、平成16年が26人、同17年が62人、同18年が125人、同19年が130人、そして昨年が157人(前年比21%増)。多くの国が減少傾向にあるのにミャンマーだけは増加している。この数字を見ていると軍政の迫害下ブローカーにたくさんの金を支払って必死に日本にたどり着いたミャンマー人の悲痛な顔が浮かんでくる。

4 件のコメント:

  1. 我が家の関係者はまさしく上陸拒否の一歩手前でしたね。
    成田空港の入管は必死に不法就労者を食い止めようとしているのを強く感じました。
    明らかに10年前の両親来日より審査は厳しいかったですから。
    ヤンゴンの日本大使館に必要書類を提出しているのに成田空港でまた最初からいろいろ疑われるのは閉口しました。外務省と法務省で情報を共有していないのも昔からの風習でしょうかね
    正当な理由で上陸している外国人が入国拒否されれば人権問題ですよね

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  2. 戦車ツマさん
    入管が不法就労者を厳しく調べるのはやむをえない点がありますね。また縦割り行政の弊害もいろいろ言われてますが、入管の各担当も明らかに縦割りであり、まして法務省と外務省ではよその国のお役人同士といった感じでしょう。これもしょうがないのかなあ。(N)

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  3. 戦車ツマさんの「外務省と法務省で情報を共有していない…」という言葉には、いささか考えさせられますな。
    その通りと思うけど、当事者に取ってはウンザリしますね。改善の方法はないのかしら?
    K.A.

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  4. k.a.さん
    縦割り行政の弊害については、毎週入管に顔を出している私もよく体験してます。自分の課の仕事以外は全く勉強していないみたい。これを打破するには明治以来の官僚制度を壊さないと無理でしょう。(N)

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