前篇と同じく副題は「戦争と人間の記録」、著者は小宮徳治、1978年3月・徳間書店発売。286頁、1500円+税。目次は次の通り。第4部:地獄の転進(死の山中行軍、兵器を捨てて、ジャングルの敵襲)、第5部:砲火に追われて(マンダレー街道突破、シッタン河渡河、敵中離脱)、第6部:敗残の軍隊(脱出、帰らざる将兵)。付録に著者と高木俊朗氏の対談「ビルマ戦を巡って」を掲載。ペグーの山中で日本軍は食糧を捨て、武器を捨ててシッタン河をめざして総退却、途中手榴弾による自決者は絶えない。豪雨が続く中、そして敵砲火の中、死の転進は続く。最後は終戦・タトンでの集結で終わる。著者は帰らざる将兵の氏名、住所、場所、日時などを克明に発表しており、立派な方だ。死んだ兵士たちの真の姿を世に知らせ再び戦争の愚を犯させないことが大切。
2013年10月20日日曜日
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食料も武器も捨てての敗退とは、全く悲惨でしたな。亡くなった多くの方々に、心からのご冥福をお祈りします。
返信削除K.A.
K.A.さん
返信削除戦争は嫌ですね。人が人を殺すなんて絶対いやです。不満があったら、ルールを決めて、2国間で相撲大会でも開いたらどうかしら。