副題は「中国とインドをつなぐ十字路」、タンミンウー著、秋元由紀訳、2013年9月・白水社発行、365頁、3000円+税。第1部:裏口から入るアジア、第2部:未開の南西部、第3部:インド世界のはずれ。著者は歴史学者で、元国連事務総長ウ・タンの孫。ビルマは中国とインドに挟まれており、両国から多くの影響を受け、まさに十字路の位置にある。この3か国の中で関係の深い雲南や大理、メイミョ―、マンダレー、ヤンゴン、モールメイン、ナガーランド、インパールなどに足を運び、歴史上の話題と共に、3か国の相互関係を論じている。中国は雲南から海を目指して南西方向に進出。インドはアッサム地方の問題を抱えると同時に、中国のビルマへの影響力拡大を懸念している。ただここ1・2年のビルマの急激な変化については残念ながら触れられていない。
2013年10月2日水曜日
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ビルマから見た3国間の膨大な歴史書であり、また民族学としても面白そう…。
返信削除K.A.
K.A.さん
返信削除軍事政権から民政政権への急激な変化についても、続編をぜひ書いてもらいたい。