2013年10月18日金曜日

(1984)読了201冊目:「ビルマ戦(前篇)」  

  副題は「戦争と人間の記録」、著者は小宮徳治(大正6年生、総和実業会長)、1978年3月、徳間書店発売、254頁、1500円+税。目次は次の通り。第1部:夜の高射砲隊(激化する空襲、連合軍の反攻、軍規紊乱す)、第2部:ラングーン落つ(混乱する市街、方面軍司令部逃亡す、ラングーン最後の日)、第3部:邁作戦の開始(ペグーから反転、ペグー山中で転進援護、豪雨のミンゴン陣地)、以下後篇に続く。著者はビルマ上陸後再教育を受け、野戦高射砲大隊に配属され、ラングーンの空の防衛のために活躍する。制空権が敵側に握られ、低空で来襲する敵機を市内各地に配備した高射砲で防衛する様子が凄まじい。また方面軍司令部のラングーン脱出はあまりにもみっともない。著者らの部隊はペグーまで下がりここで敗退を続ける友軍の転進を援助。

5 件のコメント:

  1. 高射砲部隊の戦記とは珍しい。
    夜の迎撃を含め、さぞ面白いことでしょう。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    ラングーンにはビルマ方面軍の総司令部があり、それなりに高射砲部隊が守っていたのでしょう。私は「戦記物」が大好き。

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  3. この本に曾祖父の最期が記載されており、思わず泣いてしまいました。

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  4. 匿名さん
    3年ぐらい前の記録ですが、コメントを頂き有難うございました。正直のところビックリしました。当時はもっぱら図書館から借りて読んでいましたので、残念ながら原本は手元にはありません。よろしければお名前など伺えれば嬉しいのですが。

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  5. P77の5行目の常見軍曹です。戦前は片倉商事の朝鮮支社の勤務だったそうです。
    著述されていないのですが、曾祖父が部下は昼間の活動で疲れているだろうと思い、行ったそうです。それともう一名ビルマ人がおりまして、3人で有線通信の補修に向かったそうです。帰り道お人好しの曾祖父が道端のビルマ人を乗せたのですが、そのビルマ人は、独立派のビルマ人だったので、車に乗せたところ、後ろから拳銃が不意討ちをくらい、亡くなったそうです。返事ありがとうございます。

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