2012年9月9日日曜日

(1580)読了119冊目:「ミャンマー概説」

  「ミャンマー概説」、編者は伊藤利勝、著者・翻訳者24人。2011年3月・メコン発行、横組み、731頁、7000円+税。著者・翻訳者の大部分が大学関係者であり、専門家が共同して発表した学術的な著作だ。内容はビルマ世界、モン世界、カレン世界、カヤー世界、シャン世界、カチン世界、チン世界、ヤカイン世界と8つの民族グループに分け、それぞれ、歴史、経済と社会、言語と文学、宗教と信仰、民族と行政などに大別し、民族グループごとに、それぞれ60頁から90頁にわたって記述するという独特の方法を採用している。その上で、編者が序章で「ミャンマー的国民国家の枠組み」を論じ、終章で、「官製民族世界の形成」という論文でまとめている。我々が各民族の話題を論ずる場合、まずこの大作をチェックした上で、取り掛かるとよい。座右の書として推薦。

2 件のコメント:

  1. 学術図書は珍しい。
    これから、盛んに利用されるでしょうな。
    K.A.

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  2. K.A,さん
    730頁もあるのでずっしり重いです。こういうのは「座右の書」として、疑問がある時に読み返すのに役立つと思います。(N)

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