副題は「無名戦士の記録シリーズ」、著者は渡辺民衛(陸軍歯科医中尉)、1987年8月・旺史社発行、268頁、1500円+税金。主な目次は、◆ついに出動命令下る、◆さらばマンダレー、◆チンドウイン河を渡る、◆馬糧も底をつく、◆カボウへのけもの道を行く、◆塩・マッチ・ゼロ、◆カボウよさらば、◆不可思議な焼肉、◆シッタン兵站病院、◆回想のメイミョウ、◆メイクテーラ―に転進、◆カローよりモールメンへ、◆バーンに兵站病院設営、◆終戦そして俘虜生活、◆収容所生活と復員。所属部隊はマンダレーから東に向かい、インド領のアッサムに攻め込んだが、制空権ゼロ、武器も食料も皆無、部隊全員が餓えや病魔とも戦い、白骨街道を敗走に敗走を重ねた記録。著者は軍医で、多くの同僚の死を見つめていた。戦争の愚かさを訴えている。 【8月31日分】。
2013年9月7日土曜日
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軍医の戦記とは、珍しい。武器、食糧なく、飢えと病魔との戦いとは、全く悲惨ですな。
返信削除後世、いつまでも読み継がれてほしい。
K.A.
K.A.さん
返信削除ホントですね。後世、ではなく現在でも、右傾化している諸氏に読んでもらいたい。