2012年12月7日金曜日

(1669)読了129冊目:「ミャンマーの土着ムスリム」

   副題は「仏教徒社会に生きるマイノリティの歴史と現在」、著者斉藤紋子、(アジアを学ぼう21)、2010年11月・風響社発行、67頁、定価800円+税。第1章:仏教徒社会のなかのムスリム、第2章:バマー・ムスリムという主張とその背景、第3章:現代のバマー・ムスリム、第4章新しい世代に向けた教育。著者によればミャンマーにはヤカイン州に住むロヒンギャやカマンの他、パンデー(中国系)、パシュー(マレー系)、インド系ムスリムが存在している。全人口に対するムスリムの割合は93年の調査では162万人、(3.8%)とされているが、実際には10%を超えるとの意見も多い。西暦700年頃ヤカイン州にアラブやペルシャの交易船が到達して住み着いた。彼らは周りの仏教徒の中で生活せざるを得ず、積極的にミャンマー国民として生きる道を探している。

2 件のコメント:

  1. ヒャー!ムスリムにもインド系、中国系、マレー系等があるとは驚き。
    積極的にミャンマー国民として生きる道を探しているとはご立派!
    政府も応援しなくてはいけませんな。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    現在の政府は、ビルマ族中心主義であり、カチンやシャンなどの少数民族とのいさかいが絶えない。現在政府に認められているムスリムも三等国民として扱われ、ロヒンギヤーは国民としても扱われていない。彼らはなんとかして認められるように、そして生きられるように努力している。

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