2012年12月11日火曜日

(1673)シットウェ― 居座る閑古鳥

   12月9日の朝日の特派員メモ欄。「お客さんが多くて忙しいよ」。11月に訪れたヤンゴンで旅行業を営む友人は流ちょうな日本語でつらそうな声を上げた。でも顔には笑みが浮かぶ。まさに「嬉しい悲鳴」だ。改革で注目を集めるミャンマーには外国人が押し寄せている。特にヤンゴンは軍事政権時代に閑古鳥が鳴いていたホテルがビジネスマンや観光客で埋まり、宿泊代金は3-4倍に跳ね上がっている。だがこのブームとは無縁の地域がある。5月末以降、民族間の衝突が起きているラカイン州の州都シットウェ―とその周辺だ。同市で旅行会社を経営するTさんは、昨年11月は94組のツアー手配をしたが、今年11月は6組。多民族国家ミャンマーでは、少数民族問題が国境地帯を中心に未解決のまま残る。中央の活況から辺境が取り残されやしないか心配だ。

2 件のコメント:

  1. 成程、少数民族問題は新政権の最重要課題の一つですな。
    テインセイン大統領の手腕に、期待できないのかな…?
    K.A.

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  2. K.A.さん
    私のビルマ友人にシットウエ―出身者がいる。まだ20代だ。彼女の子供のころは、ロヒンギャ族ということを知らずにみんな仲良く遊んでいたと話す。シットウエ―市の一部で、ロヒンギャが住んでいる地区は、衛星写真で見ると一面の焼け野原、恐ろしい。

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