2012年3月16日金曜日
(1403)読了90冊目:「クンサー」
「クンサー」、副題は「この麻薬王と知ってはならない黒い世界」、小田正太郎著、1987年7月・情報センター出版局発行、396頁、定価1500円。著者は日本テレビ入社、85年に世界のジャーナリストが果たせなかった「クンサー」との取材会見を実現。タイ側とミャンマー側の検問所の突破にはらはらさせられ、難行軍の末クンサー軍の基地に到着、ここでクンサーと会見、彼からは、「麻薬を撲滅したい」という意外な発言が。黄金の三角地帯に君臨しているクンサーは、世界に流通してるヘロインの70%を思いのままにしており、私兵を雇い、武器を購入し、敵と戦う体制を構築。その敵とは、ビルマ政府軍、ビルマ共産党軍、中国国民党残党などがあり、さらにその奥には米国のDEA(麻薬取締局)があり、話は台湾やマレーシアに及ぶ。まさに暗闇の中の豪快小説だ。
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真実を織り交ぜての、闇の世界小説だから、大変面白いでしょうな
返信削除K.A.
k.a.さん
返信削除闇の世界というのは面白いですね。ただ、この本でのクンサーは、麻薬撲滅が必要と広言しており、悪いのはアメリカの麻薬取締局で、影で麻薬の取引をしているからという。ホントに分からない世界だ。