2009年10月31日土曜日

(538)ビルマ今週のニュース(40号)

(2009年10月31日)
  BURMAINFOのニュース40号から抜粋。 ★ビルマ難民・避難民に食料などを支給する「タイ・ビルマ国境支援協会」(TBBC)は、ビルマ東部の紛争地域の情勢が一段と不安定化し、この1年で7万5千人が家を追われ、来年の総選挙までにさらに悪化すると発表。 ★ヒューマン・ライツ・ウオッチなど8団体は、ロヒンギャ民族の保護と、彼らに対する人権侵害を止めるよう軍政に働きかけることを千葉法務大臣と岡田外務大臣に要望。保護を受けられない人は日本にも数十人いる。 ★米国は近くビルマに代表団を派遣するが、キャンベル国務次官補の参加は未定。 ★米国務省は信教の自由に関する年次報告書に特に懸念される国にビルマを指定。 ★スーチー氏の拘束期間が24日で満14年。 ★アセアン首脳会議ではビルマ民主化問題は焦点とならず。 ★政府開発援助は5つの学校校舎建直しに38万ドル。

2009年10月30日金曜日

(537)東洋の真珠ヤンゴン

(2009年10月30日)

  最近相次いで2冊のビルマ関連の書籍が連合出版から発行された。1冊は「東洋の真珠ヤンゴン」、桑野淳一著、2009年9月9日発行。他の一冊が、「ビルマ万華鏡」 土橋泰子著、2009年9月5日発行、共に2200円。まず「東洋の真珠」であるが、著者は広く海外の紀行書を著しており、本書は数度の渡緬を経てヤンゴンの街をくまなく歩き、古き著名な建造物をその歴史とともに紹介し、現在の目線で書いている。私は過去4回ヤンゴンを訪問したが、いずれも2-3日の滞在に過ぎず、本書に出てくる建造物はほとんど知らなかったので今回参考になった。それよりも歴史書としてヤンゴンを眺めることができ面白かった。特にモン族とビルマ族の争い、3度の英緬戦争、英国統治下のヤンゴン、イギリスの爪あとなどワクワクしながら読んだ。ヤンゴン大好き人間にお勧めしたい。なお「ビルマ万華鏡」は後日紹介予定。



2009年10月29日木曜日

(536)恥ずかしい! 間違えちゃった

(2009年10月29日)
  昨日は自信満々ビルマ人帰国者280人説をナンセンスと断じた。その論拠は入管収容者(ビルマ人女性)に帰国希望者がいなかったためだ。でも書き終わってからなんだか落ち着かなかった・・・・何か違うようだ。けさ起床寸前にピカッと閃いた。そうだ、「出国命令」制度の存在をすっかり失念していたのだ。5年前に法律が改正され、違法残留者であっても、速やかに出国する意思があって、自ら入管に出頭すれば、事実上収容されること無く帰国でき、1年後には再入国が可能となる制度だ。この制度を利用してビルマに帰国した人がどのぐらいいるのか私は寡聞にしてわからない。おそらく誰もわからないはずだ。私は12年間、入管面会活動を続けており、当初は強制送還対象者に対してのみ面会を続けていたので、ついつい古い制度だけが頭の中にあったために起きた失態だ。あるいは80歳という年齢のためかも。

2009年10月28日水曜日

(535)またまたコーラーハーラー(噂)

(2009年10月28日)
  先日、入管構内で偶然会ったビルマ人と立ち話をしたが、彼はそのとき「最近ビルマに帰国するビルマ人が多く、難民申請した人も、しない人も合わせて280人はいる」とまじめな顔でいう。このように具体的な数字が出ると、いかにももっともらしい。「根拠は?」と聞くと「友人から聞いた」と。我が家に帰っていろいろ考えたがどうも違うようだ。私は品川入管でビルマ人女性と毎週面会しているが、今週と先週面会したのが19人、全員難民申請中であり、難民申請していない人は皆無だ。難民申請することなく単純に帰国を希望する人も必ず入管に2週間程度収容されるから、もしそういう人がいれば私の耳に入る筈だ。そのような人(女性)は最近では誰も居らず、男性もおそらく同じ傾向を示しているはずだ。280人なんて全くデタラメの数字であり、これもビルマ人の大好きな「コーラーハーラー(噂)」の一つではなかろうか。

2009年10月27日火曜日

(534)シュエ・ガス・オイル・プロジェクトの中止を

(2009年10月27日)
  先日のビルマ今週のニュース(531)で、ビルマ沖のイエタグン天然ガス田の海洋プラットフォーム建設工事を新日鉄のタイ子会社が受注し、2012年に完成する話題を取り上げた。日本の経済支援は人道面に限られていた筈だが、実際にはこんな支援もしていたのか、何か裏切られた気がする。ところが今朝アラカン民主連盟(亡命、日本)からのニュースレターを見ると、ビルマ軍事政権と中国が手を組んで進めている「シュエガスオイルプロジェクト」は、アラカン沖から中国までビルマ国内縦断の形でパイプラインを建設し、石油や天然ガスを中国に送り込むもの。この結果はビルマ国内に深刻な影響を与えるので、アラカン民主連盟はこのプロジェクトを中止するよう各国にある中国大使館前で抗議アクションを実施するという。東京では10月28日2時の予定。しかし、一民族(団体)がリードするには荷が大き過ぎないか。

2009年10月26日月曜日

(533)シュエゴンダイン声明 どう動くNLD②

(2009年10月26日)
  昨日に続きシュエゴンダイン声明について感想を述べる。NLDの軍政に対する要求は従前のものと変わっていない。例えば、政治囚の解放、08年憲法の再検討、自由な組織活動、90年の選挙結果の承認、対話活動の推進、自由公正な総選挙など、いずれも正しい主張だ。従来の主張に比べ、唯一の違いは上記の要求が通れば選挙に参加してもよいという箇所だ。しかし、これらの要求を軍政側が飲むとは到底考えられない。しかしもう一つ変わった点がある。アメリカのオバマ政権の対ビルマ政策の変更である。すなわち、北朝鮮による核移転問題も頭に入れて今までの北風政策から太陽政策に切り替えたことだ。最近のニュースによれば、アメリカ国務省のキャンベル次官補らが軍政側と2回目の高官級の直接対話に臨むという。NLDは米国の動きを注視しつつ、主張すべきところは大いに主張したらいいと思う。

2009年10月25日日曜日

(532)シュエゴンダイン声明 どう動くNLD①

(2009年10月25日)
  昨日ビルマの友人から「シュエゴンダイン声明書に関するシンポジウム」の案内を戴いた。シュエゴンダインというのはヤンゴンの主要道路の一つで、そこにNLD本部会議室がある。そこで3月28日、29日にNLD及び同党を支援する各団体代表者が集まり、NLDの立場を表明した。3月にオバマ新大統領の特使(国務省のブレーク東南アジア部長)がニャンウイン外相やNLD幹部と接触している。たぶんこのときアメリカ新政権の意向を知り、NLDとしての態度を表明することになったと思われる。この会議の結論は、①全政治囚が解放され、②2008年憲法を修正し、③国際的監視のもと公正な選挙が行われれば(一部省略)、NLDは選挙に参加する可能性があるというもの。その後8月にウエッブ上院議員がタンシュエ議長とスーチー女史に面会している。その後、上記内容が変わったかどうかはわからない(続く)。