2016年9月13日火曜日
(3052)新政権 少数民族との対話難航 モザイク国家に内戦長期化の重荷①
9月12日の日経電子版より。スーチー氏率いる新政権と少数民族武装勢力との政治対話が始まった。スーチー氏が特に重視する全土和平だが、対応に不満を持った中国系少数民族が途中退席したほか、資源権益などを巡る民族間の溝も浮き彫りになるなど波乱続き。130以上の民族がひしめくモザイク国家、ミャンマーのかじ取りの難しさを再認識させる船出となった。5日間の日程で幕を開けた「21世紀のパンロン会議」。テインセイン政権時代の2015年10月、8勢力との停戦にこぎつけたが、なお10勢力以上とは未停戦だ。会議の冒頭、スーチー氏は、内戦の終結が最優先事項であるとの考えを明らかにした。その視線からは亡父の意思を引き継ごうという強い意欲が現れていた。だがワ州連合軍(UWSA)退席問題で祝祭ムードは吹き飛んだ。
2016年9月12日月曜日
(3051)ミャンマー悩ます密輸品 税逃れ横行、健全市場遠く
9月8日の日経新聞より。ミャンマーの飲料大手IBTCグループのアウン会長は次のように話す。昨年オランダ・ハイネケンとビールの合弁生産を始め、年内の工場拡張を予定するなど順調だが、悩みの種はタイなど隣国からの密輸ビールの安売りだ。タイや中国など5か国と接し、延べ6千キロの長い陸上国境を持つミャンマー。軍政時代から、ルーズな国境管理と、賄賂と引き換えに違法行為をお目こぼしにする腐敗官僚の存在が密輸の横行を許してきた。タイとの国境貿易の拠点であるミャワディ―、連日タイの缶ビールが小舟で運ばれてくる。60%の商業税が支払われず、密輸ビールの小売価格は約50円と正規品の半分だ。同社は、キリンなどとも連携して新政権に対策を陳情する。一方で、密輸は少数民族武装勢力の資金源であり根絶は困難。
2016年9月11日日曜日
(3050)国内和平実現へのファーストステップ バンロン会議が終了
9月6日のミャンマーニュースより。9月3日、4日間の日程で開かれたバンロン会議が終わった。期間中には、参加した少数民族グループからの代表者がそれぞれの状況や見解を述べると同時に最も優先するべきなのは、お互いに理解し合うことだということで合意した。また全国停戦に向けた組織的なシステム(NCA)とガイドラインを構築することにも合意が取れている。具体的な結論には至らなかったが、国の和平と統一に向けた第一歩としての成果は認められている。スーチー氏は今回の会議が「ファーストステップ」であることを強調し、今後6か月以内に同様の和平会議を開催することも決定。軍事政権下では、軍による少数民族への暴行が数多く発生し、紛争地では違法取引など問題は解決していない。少数民族が持つ軍への不信感は根強い。
2016年9月10日土曜日
(3049)ミャンマーに1250億円⇒ホームドア予算の50倍 途上国支援桁違い
9月9日の東京新聞より。政府は国内の鉄道事業者によるホームドア設置を補助する予算を22億円増額する。一方、安倍首相は8日までの外遊で、ミャンマーへ1250億円(貧困対策、農村開発など)、フィリピンへ164億円(大型巡視船供与)、ベトナムへ228億円(気候変動対策など)と発表。国内でのホームドア設置補助は税金や国債で集めたお金で、国会の議決が必要な一般会計から支出される。これに対し、東南アジアへの支援は、政府開発援助(ODA)の円借款を充てる。円借款はお金を貸し付ける制度で、一般会計のお金はほとんど使われない。円借款の財源の95%は、貸し付けを行う独立行政法人JICAの自己資金と特別会計からの借り入れで賄う。円借款は「外交のカード」という性格もあるが、財源の大半は国会のチェックが働きにくい。
2016年9月9日金曜日
(3048)スーチー氏、ミャンマーの実質トップ 各国首脳と会談
9月9日の日経新聞電子版より。ミャンマーのスーチー国家顧問兼外相が事実上の国家トップとしての地位を固めつつある。6~8日にラオスで開いた東南アジア諸国連合(アセアン)関連首脳会議で精力的に各国首脳と会談をこなし、新政権の顔として振る舞った。本来、国家首脳として会議に参加する筈のティンチョ―大統領は同行しなかった。一連の会議の合間にスーチー氏は日本の安倍首相、インドのモディ首相、ベトナムのグエン首相らと個別に会談。首脳会議全体を通して軍縮や核不拡散などのテーマでアセアンのまとめ役を担ったという。今回のラオス訪問について、国軍系メディアを含め国内で目立った批判は出ていない。政権発足当初は不安定さが懸念されたスーチー氏が「大統領の上に立ち政権を統率する」構図が既成事実化されつつある。
2016年9月8日木曜日
(3047)ミャンマーへ1250億円 首相、スーチー氏と会談
9月8日の朝日新聞より。安倍首相は7日、訪問先のラオス・ビエンチャンで、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相と会談し、道路や橋、電気などのインフラ整備のため1250億円の支援を行うと表明した。ミャンマーの貧困対策や農村開発が目的。スーチー氏の早期訪日も要望し、スーチー氏は「できるだけ早く訪日したい」と応じた。両氏の会談は2013年5月以来で、スーチー氏が今年4月に国家顧問に就任してからは初めて。首相は会談で、「ミャンマーの経済発展、国民和解の実現に向けたスーチー氏の尽力を全面的に支援する」と述べた。またスーチー氏が「海外投資を促すため、新たな投資法を早期に施行したい」と伝えたのに対し、首相は「(日本側も)官民の緊密な連携のもと 民間投資を大いに促進したい」と応じた(以上)。喜ばしいことだ。
2016年9月7日水曜日
(3046)「トップ」、「ユンボ」 技術遺産に
9月7日の朝日新聞より。本件ミャンマーと無関係で失礼。国立科学博物館は6日、科学技術の歴史や生活に大きな影響を与えた重要な成果として保存する重要科学技術史資料(未来技術遺産)に、合成洗剤「酵素パワーの【トップ】や油圧ショベル【ユンボ】など16件を新たに登録すると発表した。登録件数は合計225件になった。科博によると「トップ」は、ライオンが1979年に製造を始めた合成洗剤で、生活排水による環境汚染が問題視されるなか、低リン化と酵素のカプセル化で洗浄効果と安全性を向上させた。安全性を確保した酵素入り合成洗剤としてヒットした初の商品という。この他国産初の油圧ショベル「ユンボ」や、日本の標準機だった実用パソコン「98シリーズ」の初代機などが選ばれた(以上)。「トップ」は当時私もライオンにいて若干関与していた。
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