2011年3月7日月曜日

(1028)座右の書「入管法」の三冊

(2011年3月7日)
  私の書斎には入管法の解説書が3冊並んでいる。「わかりやすい入管法(山田・黒木)」、「よくわかる入管法(山田・黒木)」、そして「入管法の実務(山脇)」だ。特に最後の「実務」は660頁、6510円という内容豊富な実務書だ。しかし残念ながら難民認定法関係は触れていないので、難民問題については他の2冊を愛用している。行政書士に負けないぐらいの知識を得たいと思っているのだが、実際には困難だ。最近、入管収容者の中には長期間日本に滞在している人が増えているが、在留特別許可を得るためのプラス要素として、「本邦への定着性という観点があり、例えば、入管での口頭審理の際にも日本語で対応できるレベルの日本語能力を習得していることが挙げられている。日本語能力試験のN1級レベルであろう。私は品川入管での短い面会時間を利用して、日本語教材を差し入れ、採点、返却している。

2011年3月6日日曜日

(1027)「希望の声」を読みました

 希望の声(アランクレメンツとの対話):アウンサンスーチー(大石幹夫訳)、岩波書店、2008年9月発行、354頁、2300円。アウンサンスーチー女史と対話したアランクレメンツは、ビルマで仏教僧侶となった最初のアメリカ人で、ジャーナリスト・作家であった。一方、アウンサンスーチーは軍事政権下のビルマにあって長期間にわたり自らの意思を貫き通し、民主化運動の精神的支柱であり続けていた。アランクレメンツはスーチー女史の強さ、穏やかさはどこから来ているのか、それを探るべく、ロングインタビューを試み、その内容が日本語に翻訳された。アランクレメンツは、希望を持ち続けることが実は途方もなく大きい抵抗の行いであることに気付いた。私たちは絶えることのない希望の声の中にいる。いつの日にか私たちがスーチー女史とともに、解放されたビルマを祝う世界に住むことを祈る と結んでいる。

2011年3月5日土曜日

(1026)ビルマ今週のニュース(1108号)

(2011年月5日)

  BURMAINFOからのニュースから抜粋。 ★軍政の官報によれば国家予算の24%が防衛分野、議会召集前に決定していた。因みに保健分野は1.3%。 ★軍政が09年にロシアに注文していたミグ29戦闘機20機の引渡しが3月に始まる。 ★アジアタイムズによれば、軍政が北朝鮮の協力を得て、マグウェ管区の工場でスカッドミサイルの開発を進めている。また北朝鮮の武器提供と引き換えにビルマからコメの提供を受けているらしい。 ★民主党岡田幹事長が3日スーチー女史と電話会談、岡田氏は「民主化が進めばいつでも本格的な経済協力を行う用意がある」と述べた。 ★第三国定住制度で、タイの難民キャンプから来日し、研修を受けてるカレン難民の定住先が決まった。2家族が千葉県八街市、3家族が三重県鈴鹿市で農業法人に就職する。 ★連合南雲事務局長がスーチー氏と電話会談した。

2011年3月4日金曜日

(1025)スーチー女史との電話会談③

(2011年3月4日)
  きょうの読売新聞に次の記事が出ていた。民主党の岡田幹事長が3日夜、ミャンマーの民主化指導者、アウンサン・スーチーさんと電話で会談した。 スーチーさんが「ミャンマーの真の民主化のため、日本政府を含む国際社会に支援してもらいたい」と述べたのに対し、岡田氏は「民主化を後押ししたい」と応じた。スーチーさんは、日本に定住するミャンマー難民への支援も要請した(以上概要)。スーチーさんの国際的なネット作りは急ピッチで進んでいるようだ。この点従来のスーチーさんとは明らかに違う。政党(NLD)という大きな力を失った今、スーチーさんからの生の声は内外の民主化グループに元気を注入するであろう。今回のスチーさんの発言の中で、定住難民の支援の話が出ているが、第三国定住難民のことであれば、日本政府はあまりにも情報を流していない。市民による支援ができない状況なのだ。

2011年3月3日木曜日

(1024)暴力装置と民衆革命

(2011年3月3日)
  きのうの朝日「窓」欄に、標記の見出しで編集委員が書いていた。エジプトで起きたムバラク退陣劇と同様なドラマはかつて、フィリピンやインドネシア、東欧でも見られた。一方抗議の群集が街頭で弾圧された事案も多い。例えば中国の天安門事件。独裁者が去れば「民衆革命」だが、成否の鍵を握るのはいつも軍隊だ。途上国では一般に軍は最大のエリート集団であり、随一の官僚組織でもある。他国と戦うより、国内の治安維持が主な仕事だ。政治権力は軍との結託を試みる。軍と政権が一体化すれば、街頭に出ても民衆がつけいる隙はない。その代表はビルマだ。88年、07年に学生や僧侶らが蜂起したが、軍が銃で鎮圧した。文字通りの暴力装置である。遠い夜明け、将軍たちの仲間割れを待つしかない状況は厳しい(以上概要)。中国、ロシア、アセアン各国は新政府を承認するであろう。むなしいことだ。

2011年3月2日水曜日

(1023)スーチー女史との電話会談②

(2011年3月2日)
  昨日はアウンミャッウイン氏との電話会談のやり取りを書いたが、今日はNDB幹部との電話会談(2月11日)の概要を記す。スーチー女史は冒頭に、次のように述べた。海外にあるビルマ人組織に団結力が欠けていると聞いて心が痛む。なぜ民主化が進んでいないのか聞いた人がいるが、団結力の欠如がその原因の一つであり、団結のためにまず自分から始めてください。民主化国家になるためには、一人ひとりが何ができるか、何をしているのかを考えてほしい。自分がしていることが正しいことが大事です。間違っていれば直してください。何人かは自分のしてることはすべて正しいと思い込んでいるが、その考えは民主化のためになりません。●質疑1 日本政府に言いたいことはビルマの現状をよく理解し、真相を探ってほしいし、在日ビルマ人はそれを教えてあげてほしい(注:画像音声からの聞き取り。続く)。

2011年3月1日火曜日

(1022)スーチー女史との電話会談①

(2011年3月1日)
  先に(1014)で、NDB幹部とスーチーさんとの電話会談の模様を紹介した(発言内容は近日掲載予定)が、実はそれより早く、「平和の翼」誌のアウンミャッウイン氏が昨年12月31日にスーチーさんと直接電話会談していた。その内容が16問16答の形で同誌VOL12号に掲載されていたので概要を紹介する。●NLDが解散させられたのは新選挙法が間違っているためで異議を申し立てている。●07年の僧侶運動にNLDが金を渡していると山口元大使が言ってるが、そういう態度の人には何も言うことはない。●日本からのODA支援の際、ビルマ国民すべてに支援が行き届いているかが大切。●これからはミャンマーの民主化運動を世界各国の支援団体とネットワークで繋げたい。●在日難民は自分たちが難民になった原因を考えると同時に日本に感謝してほしい。●第二のピンロン会議には国軍も参加してほしい。